2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月も終わり

前期もあと2回を残すだけとなりました。こんなことなら補講を入れれば良かったかな・・・という冗談はともかく。この大盛り特大ライスおかわり自由な講義で、「中世」という時代へのイメージもずいぶん変わってきたのではないでしょうか(笑)。

少し気が早いですが

出されている質問へのお返事など。 20711131ヒラツカさん 「屏風歌」の方が例は多いですが、「障子歌」も珍しいものではありません。たとえば、摂関家の女子が入内する際の嫁入り道具(というか調度品)として障子和歌を誂えるとか、そういった晴のイベント…

忘れた!

『松浦宮物語』や『物語に百番歌合』のような話をしたのは、確か前回にお配りした田中洋己氏「藤原定家の本歌取一面」(資4-1,2)と、本日の田中幹子氏「『新古今集』と物語―『伊勢物語』『源氏物語』を中心に」(資2-1)とからめて考えたいと思ったからでし…

いよいよ

前期も残り僅かになってきました。前期のレポートは思いつきで書けるようなたぐいのものではありません。今のうちから、少しずつ資料集めを始めておかれることをおすすめしておきます。

その前に、夏期課題

次に掲げる人物の中から一名を選び、「政治と文学」もしくは「宗教と文学」いずれかの観点から論じなさい。 藤原顕輔 後京極良経 土御門通親 守覚法親王 慈円 和歌大辞典やWikipediaなどの解説をまるまる引き写したり、単行本一冊読んで済ませたりせず、各自…

隠岐の後鳥羽院

20611126マクウチさん 流されたとはいえ、上皇。『源氏物語』須磨巻を思い出してもらえばおわかりのように、いわば軟禁状態であるというだけ。数少ない供の者(女房その他)とともに、源福寺境内に設けられた行在所にて、修行の日々を過ごしたといわれていま…

正治初度百首と鳥題

20711164ワタナベさん 百首歌で「鳥」題というのはそれ以前にはありません。この鳥題については興味深い論文があるので、次回補足資料をお配りする予定です。お楽しみに。

コンプレックス

20711123ハシモトさん 授業でも説明したように、京都の公家社会ではどうしても「事務手続き上の重要な機能としての天皇」が必要だったので、後白河の院宣というのを錦の御旗に後鳥羽を即位させたわけです。ですので、非難というより「イレギュラーなんだけど…

「後鳥羽院」という追号

20711111ナカアキさん 「後鳥羽院」は「後の鳥羽院」という意味。「Toba the 2nd」という感じでしょうか。追号には 1在所号 a.地名 b.宮・邸宅名等 c.寺名 2山陵号 3加後号 などがあります。鳥羽院は1のbすなわち譲位後に鳥羽殿を御在所にしたため「…

中だるみ?

今回は人数少なめ。コメントもいつもより少ない感じです。そういう時期なのかも知れませんが、わたしはそんなことにお構いなしにガンガン進めますよ(笑)。

後鳥羽院

俊成の次に定家・・・といかずにいきなり後鳥羽院(笑)?まあ、それなりの思惑があったりなかったりもするわけで。この人もおじいさまに負けず劣らず波瀾万丈の人生で、しかもおじいさま譲りの激しいキャラだったようですね。こうしてまた、トリビアな知識…