2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

参考文献リスト(女房歌人)

式子内親王研究の現在(いま)―現状と展望 小田剛 滋賀大国文 2003/07/10 『式子内親王集』A百首歌の四季部に見られる構成意識について 村瀬早子 語文(日本大学) 2003/03/25 式子内親王の『新古今集』入集歌の特質 石川由布子 立教大…

怨霊としての後鳥羽院

『太平記』巻27「雲景未来記」に次のような記述があります。崇徳院、後醍醐天皇らと共に愛宕山で天狗となっている院の姿はなかなか壮絶なものがありますね。 又此比天下第一の不思議あり。出羽国羽黒と云所に一人の山伏あり……官の庁の辺より年六十許なる山伏…

顕徳院から後鳥羽院へ

さて、この諡号は何を意味するのでしょうか。 院政〜鎌倉期に「徳」という諡号を贈られた天皇として名前が挙げられるのは、崇徳・安徳・順徳そして顕徳の4人ですね。崇徳天皇は保元の乱に敗れて讃岐でその生涯を終えました。安徳天皇も幼くして壇の浦に沈み…

悪筆定家

これも紹介しそびれたのですが、こちらに興味深い記事が載っています。是非読んでみてくださいね。

『明月記』

で、『明月記』に関心を持って下さった方も少なからずいるようですので、比較的読みやすい本を掲げておきます。 堀田善衛『定家明月記私抄』『定家明月記私抄・続編』(ちくま学芸文庫) 山中智恵子『「明月記」をよむ―藤原定家の日常』(三一書房)絶版・し…

タイムリー

今日ご紹介するのをうっかり失念していましたが、日経新聞の日曜版「日記をのぞく」に先週から『明月記』が取り上げられています。私が話した内容ととても良い具合にリンクしてくれているので、これは来週コピーをお配りしますね。是非ご一読を。

定家アイコン

仕事が忙しいにもかかわらず、現実逃避で作ってみました。いかがでしょう?ちょっと小さくなってしまったけど、それはそれで可愛いと思いませんか?

曲水の宴

奈良・平安時代、宮廷や貴族の邸宅で3月3日の上巳(じょうし)の節供に行なわれた遊宴の一つで、遣水(やりみず)に、盃を乗せた羽觴(うしょう)という小舟を流し、その羽觴(に乗った盃)が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を詠み、盃を取って酒を頂戴すると…

左遷ふたたび

中国での「左遷」の語源には諸説あるのですが、どれが正しいのかは実際のところわかりません。俗説としてよく知られているのが、 1.官位を記す時には上位の者から右→左へ書いていく習わしがあり、官位が下がると名前が左側へ移動したから 2.項羽によって…

俊成の判詞

講義の時にも述べましたように、全体を通して公正かつ教育的な見地で判を下す(=加判)ことを心がけていたようです。親バカの汚名返上といったところでしょうか。 歌合の勝負は「なんとなく気に入ったから」などという判者の感覚的な好みで決まるものではな…