2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

絵巻の絵の具の原料は?

岩石を砕いて粉状にしたさまざまな色の顔料を、膠に溶かしたものを使います。 詳しくは下記のサイトをご参照のこと。 http://www.ne.jp/asahi/aoyagi/sky/dublin2.htm

絵巻が何故分割されてしまったか

以前お見せした鳥獣戯画のビデオでも説明がありましたが、一枚のロール紙のような長い紙に絵や詞書を描いていくのではなく、紙を何枚も継ぎ接ぎしたものに描いていくわけです。糊は100年ぐらい経つと接着力を失ってしまうということですので(ビデオで説明が…

伴大納言絵巻の謎

お見せしたビデオでは、出光美術館の黒田泰三氏が絵巻の謎解きをしていましたが、もう一人の黒田こと、東京大学史料編纂所の黒田日出男氏は『謎解き 伴大納言絵巻』(isbn:4096262218)(小学館)という御著書でご自身の推論を展開しています。この本は推理小…

扇の骨から見ること

これに関しては網野善彦氏のとても有名な論文がありますので、来週補足のプリントをお配りしますね。災いから身を守るというだけではなく、 とくに注目しなくてはならないのは、これらの事例がほぼ共通して、大道や河原、寺院や道場の周辺など、いわば「公界…

伴大納言絵巻

もっと絵巻を見てみたいという声が若干ありましたので、図書館で検索したところ、以下の本がヒットしました。関心がある方はチェックしてみて下さい。ちなみに、中巻・下巻には詞書があり、これはほとんど『宇治拾遺物語』の内容と変わりません。 岩波写真文…

メールが届かなかった人も、そうでない人も

来週の概論の授業では、皆さんに私の成績(授業評価のアンケート)をつけていただかなくてはいけません。アンケート用紙配布から回収までに最低でも10分ぐらいはかかってしまうでしょう。おまけに、配るべきプリントもこの間より多くなっています。これを一…

画中詞の例

京都大学付属図書館蔵『雁の草子』を例にとってみてみましょう。 http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/k131/image/01/k131s0001.html 『雁の草子』の概要と特徴は上記のUrlで確認できます。さてここで見ていただきたいのは http://ddb.libnet.kul…

異時同図法

ある一つの場所で物語が展開される場合、当然の事ながら、同じ場所を何度も描く必要性が出てきます。ですが、何度も何度も同じ場所を描いていると、どうしても画面がくどくなってしまいますね。これを解消するための技法が異時同図法。『信貴山縁起絵巻』「…

こんなサイトも発見

http://www.alles.or.jp/~aura/books/jungle/hill.html 風景写真に米俵の絵をコラボレイト。なんだかシュールですね。

ついでにこちらも

http://www.linkclub.or.jp/~qingxia/cpaint/nihon11.html 美術史のまとめ的なサイトですが、四大絵巻についての言及もありますのでご一読を。プリントアウトしておくと便利かも?

これはお役立ちかも

http://www.angel.ne.jp/~panda/diary/99/10/sigisan.html 1999年にサントリーホールで行われた「国宝信貴山縁起絵巻展・記念シンポジウム」(上記の展示とタイアップしたシンポジウムであったようですが、残念ながら私は未見。展示は見に行ったのだけど)の…

白黒じゃなくてカラーです

『信貴山縁起絵巻』のビデオの画像が荒かったせいで、あれがカラーであることに気付かなかった人が多かったようですね。申し訳ない。サントリー美術館のサイトに一部載っていますので、とりあえずUrlを貼っておきます。こちらでご確認下さいね。 http://www.…