追号

「徳」という字の持つ意味については20611081トヨフクさんが書いて下さったとおり(thanks!)。当時の人々の怨霊に対する懼れがいかほどのものであったかがわかるというもの。確かに、勝手に「負け組」にしておいて後になって「本当にあの時は申し訳ありませんでした、"徳"の字を差し上げますのでこれで勘弁してください」というのはいかにも身勝手だといえるでしょう。菅原道真を天神に祀り上げたことも然り。しかし、世の中が綺麗事だけで動かないのは昔も今も同じこと。誰もが政治の世界で生き残りをかけて必死だったのが「ムサノ世」。冷徹非情に思われる人間であっても、なにがしかの良心の呵責に苛まれることはあったはずで、そこにタイミング良く?天変地異などの災害や伝染病などが起こると、その「心の鬼」が疼きはじめ、何とかしなくてはと躍起になる。20611148ヨシダさんのおっしゃるとおり、「怨霊は人々の心の恐怖が生むもの」だったのですよね。