『千載集』と『御裳濯河歌合』

勅撰集への入集に命を賭ける西行からの猛烈なプッシュに些かムッとしているの俊成の姿。これは『御裳濯河歌合』の序文や判詞をよく読むとよくわかります。『千載集』入集の西行歌についてのエピソードで俊成にがっかりした人もいるようですが(笑)、「幽玄」を志向する俊成にとって、「心」を重視する西行の和歌は異風であったという指摘がなされていることを、俊成の名誉のために申し添えておきます。こちらも来週補足資料を配りますね。