相応と不動明王

「よくも恥をかかせたな」と責める相応、気まずくてそっぽを向く不動明王。なんだか4コママンガになりそうな話ですが(笑)、これには理由があるのです。相応(831〜916)は、比叡山無動寺と葛川明王院の開基。千日回峯行(比叡山を一日に一周、千日間歩き続け、不動明王と一体化するという修行)をはじめた人としても知られます。授業では時間不足で説明できませんでしたが、ラッキーなことに、宮坂宥勝編『不動信仰事典』(戎光祥出版)所載の三崎良周「比叡山の回峯行とその理論的根拠」が一部分読めるようになっていました。ご興味のある方は こちら をどうぞ。