偶像崇拝?

皆さんは、文学史に登場する人々に対してなんとなく美化したイメージを抱いている(いた)のではないでしょうか?俊成に対しても、西行に対しても。まずはそれを崩すところから始めたい(笑)。我々研究者の間では、「研究者として超一流な人が必ずしも人間的に素晴らしい人間であるとは限らない」というのは常識(笑)。それと同じことで、歌を詠む技術と人間性も全く別。この後出てくる『六百番歌合』などを見ても、相当アクの強い人たちが多い。そこがまた、中世和歌や歌壇史の魅力でもあるはず。